かつて海底から現れ大暴れして、退治された怪獣が地上で生んだ怪獣。ダイゴロウと名付けられたその怪獣は国で飼育することになったが、ダイゴロウは大変な大食で、莫大な食料費を抑えるため、アンチグロウという成長が止まる薬を注射されようとしていた。ダイゴロウが大好きなこども達や発明おじさん(犬塚弘)、熊五郎(南伸助)、八五郎(三角八郎)と言った面々がなんとか餌代を稼ごうとする。そんな時日本に落ちてきた隕石から怪獣ゴリアスが現れる…円谷プロ設立10周年記念作品。
劇場用にも急速に子供用作品に力を入れるようになった円谷プロが投入した、まさにそのまんまな作品。子供、コミカルなキャラクター、ほのぼのしたストーリーと、盛りだくさんなのだが…残念ながら、子供達の望む映画とはとても言えず。結局大塚弘や南伸助の演技が空回りしっぱなしの作品だった。
オープニングなどは結構力が入っているのだが、それ以外の造型やストーリーもぬるすぎた。監督の飯島敏宏は「ウルトラマン」で数多くのエピソードを手がけているのだが(代表としてはバルタン星人初登場の第2話「侵略者を撃て」がある)、この方向性じゃ駄目だって事、悟ってくれなかったのかな?キャラクターは頑張ってるんだけどね。
とにかくダイゴロウの描写がすさまじく、こども達の努力の甲斐あって何とか食料にはありつくが、自分で食べ物を稼がせようと芸の練習させられるわ、凶悪怪獣のゴリアスと戦わせられるために特訓を受けたりと、なかなか可哀想な存在。「可哀想な象」を地でやってる。とにかく一目見たら忘れられないほどデザインセンスが情けなく、それだけが存在意義かもしれない。
日本の特撮史上における鬼子的作品として、資料として観る価値はある…と思う。
|